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理事長 あいさつ【日本聴覚言語障害学会】

理事長:鄭仁豪

  2022年4月より、日本聴覚言語障害学会の理事長に就任いたしました。四日市章前理事長の後任として拝命致しました。
  本学会は、1972(昭和47)年に「聴覚言語障害刊行会」として設立され、1974(昭和49)年「聴覚言語障害研究会」と改称、さらに2000(平成12)年からは「日本聴覚言語障害学会」として、会員の学術研究成果を発信する学会として、今日に至っています。
  設立当時の科学的・学術的な基盤の強化という学会の目的は、今も色あせることはありませんが、対象者や関係者のニーズが多様化し、研究成果の発信にも研究の意義やアカウンタビリティが強調されるなど、研究を取り巻く社会的環境は、時代とともに大きく変化しています。国内外における学会関係の状況も大きく変化し、今は世界の研究者が情報交換を含む交流を行っており、世界を舞台に自身の研究を発信し、フィードバックを求める時代となりました。また、世界の社会や教育の環境も、AIを中心とした次世代の社会や教育環境に移りつつあります。
  このような時代だからこそ、本学会の研究成果は、特別支援教育のみならず、福祉実践への貢献や理解啓発などの社会的ニーズにも対応していくことが期待されています。聴覚言語障害に係わる国内の学術専門誌は比較的少なく、日本から国内のみならず、世界への発信も含め、これからも、本学会および機関誌がこの分野で果たす役割はますます重要であると考えております。学会の使命としては、現在の問題解決に向けた学術研究活動とともに、次世代を牽引し、課題を解決していく研究者育成の場としての役割も認識しています。
  共生社会、それを形作るソサイエティ5.0の時代における我々の役割を再認識・発見しながら、社会の一助になる学術研究活動を行う場として、本学会を是非とも活用して頂ければ幸いです。
  会員皆さまの、変わらぬご支援・ご活躍を仰ぎながら、努力していきたいと思っております。

日本聴覚言語障害学会 理事長
 鄭 仁豪(ちょん いんほ)

日本聴覚言語障害学会 
THE JAPANESE SOCIETY OF HEARING AND LANGUAGE DISORDERS